偏心シャフト、クランク形状、複数のボスを持つ丸物は、回転中心が一つではありません。重要なのは、単にワークをずらしてつかむことではなく、各工程でどの基準を受け渡すかです。
偏心加工で管理する三つのこと
- 偏心量:中心間距離を治具と測定で再現する。
- 位相:穴・キー・平面に対する角度関係を守る。
- 同軸・振れ:必要な軸だけを同一チャックで仕上げる。
複合旋盤と専用治具を使い分ける
ミーリング機能やY軸を持つ複合旋盤で工程集約できる形状もあれば、専用治具で中心を切り替えた方が安定する形状もあります。数量、偏心量、切削抵抗、要求精度を見て、工程数の少なさだけでなく測定しやすさまで含めて選びます。
相談時に必要な情報
各中心軸の寸法、基準面、位相、公差、相手部品との関係が分かると判断が速くなります。図面が未完成なら、どの部分が回転し、何と組み合うかを教えていただけますか。