TECHNICAL COLUMN / 2026.09.01

試作1個と量産1000個で、同じ加工方法を選ばない理由

株式会社極東精機製作所が監修する、NC旋盤・金属加工の技術情報をお届けします。

試作10個で良品ができた。そのまま同じ条件を10,000回繰り返せば量産になる。実際は、そう単純ではありません。

試作は立ち上がりの速さを優先する

10個のために高価な専用治具を作ると、納期も費用も増えます。汎用爪、既存工具、手動測定を使い、必要な品質へ早く到達する工程を選びます。途中で形状変更がありそうなら、作り込みすぎないことも大切です。

量産は再現性を買う

10,000個では、段取りの数分、加工の数秒、工具交換の1回が積み上がります。専用爪、自動供給、複合加工による工程集約へ初期費用をかけても、製品1個当たりでは有利になることがあります。

切りくずと工具寿命が主役になる

試作では人が切りくずを取り除けます。無人運転では、切りくずが工具やワークへ絡まない条件が必要です。工具も「まだ切れる」まで使うのではなく、寸法と面粗度を安定して守れる交換周期を決めます。

測定を工程へ入れる

完成後に10,000個を検査して不良が見つかっても遅すぎます。初品、工具交換後、一定個数ごとの確認項目を決め、変化を早く見つけます。必要なら機内測定や補正も検討します。

最初に年間数量を伝える

初回注文が十個でも、年間で千個になるなら、加工会社は量産へ移行しやすい基準と治具を考えられます。反対に一度だけの10個なら、最小限の工程にできます。見積もり時点で予定数量を共有することが、過剰投資と作り直しを防ぎます。

試作の先の量産まで、最初から考える。

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FROM ESTIMATE TO PRODUCTION

概算から、正式見積もりへ。

AIによる回答は、検討を始めるための概算です。正式な加工可否・価格・納期は、株式会社極東精機製作所の技術者が図面と条件を確認したうえで、丁寧にご案内します。

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