±0.01 mmはNC旋盤で扱うことのある公差です。ただし、どの形状でも同じ難しさではなく、寸法欄へ入れるだけで機能が保証されるわけでもありません。
その寸法は何を決めているか
軸と穴のはめあい、シール、回転振れ、位置決めなど、必要な理由を確認します。相手部品の公差と組み合わせて初めて機能が決まるため、片側だけを厳しくしても効果がない場合があります。
寸法公差と幾何公差を分ける
外径が公差内でも、真円度や円筒度が悪ければ軸は滑らかに回りません。反対に、自由な位置の長さ寸法へ厳しい公差を入れても、機能に寄与しないことがあります。同軸度、振れ、直角度など、必要な関係を基準から指示します。
測定できる指示か
加工できても、量産中に安定して測れなければ品質保証は続きません。マイクロメータで測れる外径か、三次元測定が必要か、温度管理が必要か。測定方法と測定ばらつきを見込んで公差を決めます。
表面処理と温度
めっきやコーティングは寸法を変えます。処理前後のどちらで寸法を保証するか、膜厚をどこへ含めるかを明記します。また、長い部品や大径部品は温度差の影響が大きいため、測定温度をそろえます。
一律公差を避ける
すべての寸法へ±0.01を入れると、加工回数、工具交換、測定工数が増えます。重要寸法と逃がせる寸法を分ければ、必要な品質を守りながら価格と納期を抑えられます。迷う場合は、相手部品と用途を加工会社へお伝えいただくと、検討が進みやすくなります。