TECHNICAL COLUMN / 2026.09.01

±0.01の公差を図面へ入れる前に確認したいこと

株式会社極東精機製作所が監修する、NC旋盤・金属加工の技術情報をお届けします。

±0.01 mmはNC旋盤で扱うことのある公差です。ただし、どの形状でも同じ難しさではなく、寸法欄へ入れるだけで機能が保証されるわけでもありません。

その寸法は何を決めているか

軸と穴のはめあい、シール、回転振れ、位置決めなど、必要な理由を確認します。相手部品の公差と組み合わせて初めて機能が決まるため、片側だけを厳しくしても効果がない場合があります。

寸法公差と幾何公差を分ける

外径が公差内でも、真円度や円筒度が悪ければ軸は滑らかに回りません。反対に、自由な位置の長さ寸法へ厳しい公差を入れても、機能に寄与しないことがあります。同軸度、振れ、直角度など、必要な関係を基準から指示します。

測定できる指示か

加工できても、量産中に安定して測れなければ品質保証は続きません。マイクロメータで測れる外径か、三次元測定が必要か、温度管理が必要か。測定方法と測定ばらつきを見込んで公差を決めます。

表面処理と温度

めっきやコーティングは寸法を変えます。処理前後のどちらで寸法を保証するか、膜厚をどこへ含めるかを明記します。また、長い部品や大径部品は温度差の影響が大きいため、測定温度をそろえます。

一律公差を避ける

すべての寸法へ±0.01を入れると、加工回数、工具交換、測定工数が増えます。重要寸法と逃がせる寸法を分ければ、必要な品質を守りながら価格と納期を抑えられます。迷う場合は、相手部品と用途を加工会社へお伝えいただくと、検討が進みやすくなります。

加工費を下げるなら、図面が固まる前に。

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FROM ESTIMATE TO PRODUCTION

概算から、正式見積もりへ。

AIによる回答は、検討を始めるための概算です。正式な加工可否・価格・納期は、株式会社極東精機製作所の技術者が図面と条件を確認したうえで、丁寧にご案内します。

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